前回に引き続き、道志村川原畑地区のお祇園祭りの様子です!
全3日間の日程でおこなわれるお祭りですが、今回は2,3日目の「村舞い」をご紹介します!
「村舞い」とは??
川原畑地区の神楽舞は、道志村で唯一地区内のお宅を一軒一軒回っています。
その様子を村舞いと呼んでいます。
約70世帯ほどの各お宅に上がり、家のなかで神楽舞を奉納するのです!
そうすることで五穀豊穣、無病息災を祈るものです。
2日間かけて各お宅を回るのはとても大変なことです。
それでも、昔から脈々と受け継がれてきた村舞いの伝統を絶やさないよう、川原畑地区では今も村舞いが続いています。
下の写真は村舞いの様子です。
道志村の多くのお宅ではこのような広いお座敷がありました!
この日はお座敷が舞の舞台です。
獅子舞が家に来るのですから、ご利益があること間違いなしです!
こちらは神楽舞には欠かせない、神楽太鼓です!
神輿のようなきらびやかな装飾が施されています!
これを一軒ごとの運ぶのは少し大変そうでした。
一軒一軒のお宅が神楽の舞台に早変わり!
家の縁側や部屋に響く篠笛と太鼓の音がとても心地よかったです。
村内にはこうした趣ある茅葺き屋根のおうちもありました!
う〜ん、住んでみたい!!
こうした舞には種類があります。
前回のブログ(川原畑地区の神楽舞その②)でもご紹介しましたが、舞は「新拍子」「矢車」「剣の舞」の3種類になります。
村舞いでは、「矢車」「剣の舞」の2つが舞われていました。
また、回るお宅によって「矢車」のみであったり、「剣の舞」も一緒に舞ったりと異なっていました。
理由を神楽保存会の方に訪ねると、「剣の舞は昨年中などに不幸のあったお宅や新築したお宅で舞っている」と教えていただきました。
厄を斬る(祓う)意味で剣の舞は舞われていたのでした。
地域のこうした文化はとても奥深いものでした!
神楽とは関係ないのですが、川原畑地区はクレソン畑が多くあります!
道志村の特産品であるクレソンはこのような自然に囲まれた中、育てられています。
写真の手前がクレソンの畑です。
クレソンは野生では水辺に生える植物です。
そのため、栽培するには稲作のように田んぼでつくられます!
遠く横浜市の水道水になっている清らかな水でおいしいクレソンが栽培されていました!
少し脱線しましたが、村舞いは1日目、2日目とも日が暮れるまでお囃子が響いていました。
写真は村舞いで回る多くのお宅で吊るされていたちょうちんです。
行灯やちょうちんは夏の訪れを感じさせます。
川原畑地区のすべてのお宅を回ったあと、最後はお祇園祭りの舞台である熊野八幡神社で神楽舞を奉納します。
すでに2日間で70回ほどの神楽を舞終えたあとですが、最後の舞納めには一段と力強さが出ていました!
最後は3種類の舞をすべて舞います!
盛り上がりは最高潮でした!!
最後の舞が終わったあとは、お楽しみ!?のご苦労様会です!!!
みなさんがお互いを労って乾杯!
長い夜の宴がはじまりました・・・
[振り返ってみて]
川原畑地区、熊野八幡神社お祇園祭りに参加させていただいて本当にいい時間を過ごす事ができました。
3日間でよりたくさんの地域の方とお話できた機会であり、地域を知ることができました。
またお祭り独特の楽しくわくわくするような気持ちを味わうことができました!
お祭りを終えてすぐに来年のお祇園祭りが楽しみになりました!
やっぱり夏は祭り!地域に広く関われるのも祭りだ!と強く感じました。
最後にはなりますが、このような機会を与えていただいた川原畑地区のみなさまをはじめ、道志村の多くの方にこの場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
文:なかじま(お祭りの後の燃え尽き症候群は数日間あとを引きました。。。)
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