道志の祭り!〜神地地区の神楽舞と伝統芸能おきゅうだい〜

今月のお盆休み、8月15日に道志村神地地区にて神地伝統神楽保存会による「村舞い」「おきゅうだい」の奉納がおこなわれました!
私たち協力隊も、お祭りの体験とお手伝いで参加させていただきました!

 

まず、「村舞い」と「おきゅうだい」を簡単にご説明します。

 

村舞いは、神地地区の14カ所で神楽舞(獅子舞)をおこなうものです。

保存会のみなさんによる神楽の行列が所々を回ります。

一軒家のおうちから、公園、道の駅などが主な回る箇所です。

昔の村舞いは神地地区の全世帯を一軒一軒舞回っていたそうです。

剣を用いる「男舞」と着物姿の「女舞」があり、神地地区の五穀豊穣や家内安全の祈りが込められています。 

(村舞いでは男舞のみを舞っていました)

 

次におきゅうだいは、道志村指定の無形民族文化財である伝統芸能です。

今から250年あまり前、交流があった静岡県の三嶋大社から獅子舞を通し、神地地区に伝わった芸能です。

戦時中に一時途絶えてしまいましたが、昭和61年に有志が中心となり復活しました。

おきゅうだいのストーリーは一見よくある勧善懲悪の物語だそうです。

 (海外で上演されたこともあるんです!)

 

 

 

それでは当日のお祭り、神楽舞の様子をお伝えしていきます!

 

 

朝は8時から村舞いの開始です。

 

夏らしいジリジリとした日差しのなか、威勢よく獅子が舞います!

 

力強い太鼓の音とかけ声、笛の「ヒャラロ〜ピーヒャラロ〜」という心地よい笛の音色、そして何より獅子の繊細ながらも大胆な舞が合わさってひとつの完成した舞になっています。

お祭り好きの人はわくわく感がとまらないような雰囲気です!

 

神楽舞を見に、あちこちから人が集まっていました。

このお祭りが毎年お盆休みにおこなわれていることもあり、村に帰省した方にとっては懐かしさを感じるのではないでしょうか!

 

写真は剣を使った神楽舞の様子です。

厄を祓う神聖な舞です!ご利益があります!

 

おうちの前でも舞います!
庭が舞台に早変わり!

 

道の駅どうしでも神楽舞を披露しました。

こちらでは観光に来ていたたくさんのお客さんの注目の的となっていました!

 

 

また神楽舞にはこども神輿も付き添って回ります。

舞と同じく14カ所で神輿を担ぎます!

神楽舞の大人に負けず劣らず神地地区のこどもは元気です!

 

「み〜こしだーみこしだーー!!!」のかけ声のもと、道の駅でもこども神輿は全力です!

 

 

 

こうして村舞いは日中をかけて舞終えました。

朝からはじまって、終わってみればもう夕方!あっという間でした。

 

 

しかし!お祭りはもちろんこれで終わりではありません!!

ここからが本番!神地地区の子埜(ねのかみ)神社の境内で夜の祭りがはじまります!

自治会の露店や出し物が用意されており、たくさんの人が集まります。

 

神楽舞も村舞いのほかに、境内にある舞台で舞います!

そしてそして、伝統芸能「おきゅだい」もここで披露されます!

 

 

 

夜祭りがはじまると、辺りはたくさんの人でいっぱいになりました。

そこでは私たちも混ぜていただき、食べながら飲みながらいろんなお話ができました。

初めてお会いする方がいるたびに自己紹介するのは少し大変(笑)でしたが、本当にうれしい時間でした!

 

地域の方とのお話のなかでは、お祭りに対する熱意や大切さを伺うのと同時に、継続していく難しさなども知りました。

改めてお祭りにはたくさんの村の方が力を合わせててつくりあげているんだ!と強く感じました。

来年も踏まえ、私たち協力隊も何か一助になれればと思います。

 

 

お祭りの後半はいよいよ神楽保存会による神楽舞・おきゅうだいの披露です!

日中の村舞いから見てきた神楽舞ですが、ライトアップされた獅子の姿は昼間とまたひと味違いました!

 

神楽舞(男舞)の始まりです!

写真の左側の神輿のようなものは太鼓です。

キラキラに光っています!

 

獅子が剣を持ちました。

このあとがこの舞の見せ場です!

 

剣を構えて大きく飛び上がります!

写真は着地後のいわば決めポーズです!

獅子の面をつけながらの大きな動き。すごいんです!!
(動画でお見せできないのが残念です・・・)

 

そろそろ男舞も終盤。

これぞ獅子舞!というような構えです。

やっぱり夜の舞台では舞がひと際すばらしく目に映りました!

 

 

次はこの日初のお目見え、女舞です!

上の写真と比べて、力強さよりも美しさ煌びやかさが出ています。

 

獅子の動きも滑らかです。

男舞を見た後だからこそ、舞の違いが感じられて興味深かったです!

こちらの舞では剣を使いません。

剣に変わって鈴を持ってます。女性のようなやわらかさが出てますね!

ちなみに上の写真は女舞のベストショットです!

 

 

 

お待たせしました!いよいよ最後は「おきゅうだい」の披露です!
ストーリーに合わせて写真でご紹介します。

 

まず最初は登場人物のひとり、おかめです。

美しくやさしい心を持ったおかめは、お祭りに奉納するための宝物を持って出かけています。

 

ここで鬼の登場!

人々に悪さをする鬼は、おかめから宝物を奪ってしまいます。

 

宝物を奪ってごきげんの鬼。

すると、秩序と正義を守る役人、鐘馗(しょうき)大臣が登場〜!

鐘馗大臣が鬼を成敗しようと闘います。

 

結果、鬼は鐘馗大臣によって打ち取られ、宝物は鬼の手から持ち去られます。

気を失って鬼は倒れ込みます。

 

「のっし、のっし、ぴょろろろろ〜」

ここで主人公のおきゅうだいが登場です!

正直さだけが取り柄のおきゅうだい。按摩をしながら旅を続けています。

 

通りすがりのおきゅうだいは、なんと倒れている鬼につまずいてしまいます。
運悪く目を覚ましてしまった鬼!

おきゅうだいを見つけます。

 

鬼はおきゅうだいを投げ飛ばしたりしてあそびます。

さらには「こっちへ来て肩を揉め!」とおきゅうだいをこき使います。

 

おきゅうだいは鬼が怖くて敵いません。

それをいいことに鬼は我が物顔です。

 

 

 

物語はいよいよ佳境〜

とうとう我慢できなくなったおきゅうだいは、鬼の苦手な豆を投げつけます!

これには参った鬼は退散〜

 

ようやくおきゅうだいは鬼から逃れられました!

そして、おきゅうだいは再び旅を続けます。

 

クライマックスは太鼓、笛の音色とこの台詞!

 

「あ〜おきゅうだいがいったとさ。悪は必ずほろびるぞ。心正しく生きようぞ〜」

 

ぜひこの様子は来年のおきゅうだいで体験してください!!!

テンポとリズム、雰囲気ともに最高の形でおきゅうだいの物語は幕をとじます!

 

 

 

 

こうして復活以来、何年もこのおきゅうだいは受け継がれてきました。

シンプルななかにもおもしろさや奥深さのあるおきゅうだい。

これぞまさに伝統芸能!それが道志村にはありました。

 

私たち協力隊もこのような貴重な機会に恵まれたこと、本当にうれしく思いました!

これからもこの伝統と文化は受け継がれていくことでしょう!!

 

長くなりましたが、これにて神地地区の神楽舞、おきゅうだいの紹介を終わります。

 

お祭り好きな方、伝統芸能に興味のある方!ぜひ来年の夏は道志村へ!!!

 

 

写真は夜祭りの様子。お祭りは地域を元気にすると信じています!!

 

 

 

 

 

参考:

・道志村観光ガイドMAP詳細情報

http://doshi-kanko.com/guide/h/h_05.html

・「伝統芸能 神地」パンフレット 道志村教育委員会

 

 こんなサイトがありました!
動画付きなのでぜひご覧ください!!!

http://www.doshi-cm.jp/?page_id=54

 

 

 

文:なかじま(夏だ!祭りだ!神楽舞だ!そんな道志村の夏が好きデス!)

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    しょうく (日曜日, 15 9月 2013 10:17)

    伝統芸能の様子がよくわかりました。

  • #2

    dobry sex telefon (金曜日, 03 11月 2017 21:27)

    offisie

  • #3

    wróżka na odległość (土曜日, 18 11月 2017 00:22)

    nieprzejęty

  • #4

    doshi (水曜日, 03 7月 2019 12:08)

    ビューディフォー