木桶としょうゆづくり

しょうゆ・味噌・酢・みりん・酒・・・。

昔、これら醸造調味料はみんな木桶でつくられてきました。

使い続けられる木桶には微生物が住みつき、醸造に深みが増してくると言います。

 

しかし、今はプラスチック製の桶やタンクで醸造することが多くなり、昔ながらの木桶仕込みの調味料が消えてきています。

 

「道志村でしょうゆを仕込むなら昔からの形でやりたい」という私の想いにご賛同いただき、この度木桶を譲っていただきました!

 

 

いただいたのはまだ新しい、日本酒が入っていた木桶です。

お祝い事などに鏡割りで使うものです。

容量は4斗。

およそ72リットル入るそうです。

竹の「たが」がいい桶の味を出しています。

 

桶のつくりはいたってシンプルなのに、水が漏れないようになっています。

板同士がぴっちりとくっつき、きれいな曲線を描いています。

 

昔ながらの製法を守るしょうゆの醸造元では、2mほどの大きな木桶で仕込んでいるそうです。

そんなに大きな桶を人がつくってしまうなんて、木桶職人さんの技術にはただ驚くばかりです。とてもかっこいいなぁと思います!

 

早ければ来年の初め、この木桶を使って試しにしょうゆを仕込んでみようと思います。

仕込んだものが味わえるまでには約2年の時間が必要ですが、今から楽しみでしょうがないくらいです。

 

村内にはまだまだ木桶が眠っていると聞きます。

たくさんの方にお話を聞いて、木桶の発掘をしてみたいと考えています。

 

 

 

 

文:なかじま[「職人」という言葉に無性に魅かれます。自分も何かの職人になれたら…]