しょうゆ搾りの実演!!!

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
今年も道志村地域おこし協力隊をよろしくお願いいたします!

 

 

今年初めての協力隊の活動は《しょうゆ搾りの実演》でした。

1月5日に道の駅どうしにておこないました!

 

昨年製作した[しょうゆ搾り器]の初の出番となりました!

当日の様子をご紹介します。

この日は朝からしょうゆ搾りの準備です。

搾り器をセッティングし、しょうゆの素であるもろみに火入れをして・・・

桶4つ分のもろみを搾ります。

もろみは約3年ものだそうで、村内の方から提供されました。

この状態でネギやかつお節と混ぜてご飯と一緒にいただくととてもおいしいそうです!

大豆と小麦が発酵の過程を経て熟成しています。

 

火入れによって温まったもろみを布袋(濾布)に入れて、搾り器に敷き詰めていきます。

辺りにほのかなしょうゆの香りが漂います。

 

布袋に敷き詰めたところです。

袋からしょうゆがにじみ出ています!

 

布袋に落としぶたを乗せ、ジャッキで圧力をかけていきます!

写真下に見える鉄棒の通った角材がジャッキの支えとなり、圧力がかかる仕組みです。

ぎゅ〜っと力をかけていきます。

 

すると・・・・・

 

しょうゆが流れてきました!!一番搾りの生しょうゆです!

どんどん溜まっていきます。

 

しょうゆを搾るなんてなかなかある光景じゃない!
お客さんが集まってきました。

 

流れてくるしょうゆが少なくなったらさらに圧力をかけます。

これを繰り返し、しょうゆを搾りきるようにしていきます。

 

一番搾りしょうゆがほとんど出きったら、今度は二番搾りしょうゆをつくります!

布袋に詰めたもろみをすべて取り出します。

そこに水を加え、もろみとよ〜く混ぜます。

 

そして再度布袋にもろみを入れ、搾り器で搾っていきます。

これが二番搾りです。

昔はさらにもう一度同じ手順を踏み、三番搾りまでつくったこともあるそうです。

「もったいない」精神が生きています!

 

しょうゆ搾りも最後の工程です。

搾ったしょうゆに火入れをします。

これは微生物たちの活動を弱めてしょうゆの変質を防ぎ、出てくる不純物(灰汁)を取り除くためにおこないます。

 

沸騰が近づくと辺りはしょうゆの香りに包まれます!

食欲が湧くようななんともいい香りです。

昔はしょうゆ搾りの時期に村内のあちこちで嗅ぐことのできた匂いです。

 

同時にたくさんの泡(灰汁)が出てくるので、せっせとすくっていきます。

すくった泡はどうするのか?

捨てません!!!

この泡で漬け物をつくっちゃいます!

その名も[泡漬け]!

泡漬けの材料は大根・ニンジン・ゴボウでした。

葉もの野菜でも漬け物は可能ですが、道志村では根菜が一般的です。

 

厚く切ってある野菜は漬かるまで時間がかかりますが、薄い野菜は少し経てば食べごろです。

売っているしょうゆを煮立ててつくっても出ないその味は、しょうゆ搾りならではです!

昔から泡漬けは副産物でありながら、しょうゆ搾りのときしか味わえないごちそうでした。

 

道の駅に訪れた方にも試食していただきましたが、みなさん口をそろえて「おいしい」との反応。実演する私もなんだかうれしくなりました。

 

 

こうして無事しょうゆ搾りの実演は終わりました!

製作に携わった搾り機が活躍したことでうれしさは一入でした!

次は自分で仕込んだもろみを搾ることが目標です!

 

一番搾りしょうゆは本当においしいので、次回しょうゆ搾りをおこなう際にはぜひ道志村にお越しください(*´∇`*)

 

 

 

 

 

文:なかじま[消防団に入団しました!来週は初の出初式です!緊張〜!!]