2月21日、東京都墨田区で開催されたシンポジウム「里山再生〜明日からできる獣皮活用」に行ってきました。ゆくゆくは道志でも出展できるようになりたいと思いながら、全国の先進地事例を知ることが出来、大変勉強になりました。
出展内容は、各地域ごとの獣皮活用の取り組みについて(活動紹介・革製品の展示・販売)、また、それらの産地を支えるさまざまな団体(企業、メディア、大学、自然学校など)の出展がありました。
プログラムは以下のとおりです。(シンポジウムチラシより)
第一部 パネルディスカッション
「里山の未来を守る産地支援プログラムの創設」
獣皮活用の現状と課題そして継続事業として取り組むために誰が何をすべきか!現場で活躍するパネラーを迎え、獣害対策により排出された獣皮が新たな産地資源として循環型社会を形成するための活路を実体験に基づき提言。自然の恵みを「いただく」に向き合うために知っておきたい知恵と知識が集結します。
パネラー
MATAGIプロジェクト実行委員会委員長 山口明宏氏
岡山県セルプセンター事務局長 田中正幸氏
エゾシカブランド株式会社24K代表取締役 高瀬季理子氏
NPO法人日本エコツーリズムセンター理事 鹿熊勤氏
村楽LLP /一般社団法人リバースプロジェクト 東大史氏
跡見学園女子大学マネジメント学部助教 許伸江氏
モデレーター
墨田区異業種交流グループすみだネット代表 川村裕之氏
第二部 目的別セミナー&展示販売会
知りたいことがすぐわかる!ブースごとの小セミナー開催
「残脂処理講習会」「残脂活用発表」「なめし支援受付」「新商品・ブランド化支援策発表」など、獣皮活用に役立つ情報満載の展示ブースと小セミナーを開催
先進地事例発表とお土産コーナー
「獣皮活用の実用的な製品&獣皮関連出版物&製品化見本の展示販売」など
長野県泰阜村協力隊さんのブースのお手伝いもさせていただきました。
ブースではプロジェクトの紹介や鹿革を使った携帯ストラップを販売されていました。
商品の包装やプロジェクトの紹介チラシ、商品の展示の仕方など、すみずみまでこだわりを持ってデザインされていて、学ばせていただきたいことばかりでした。
訪れたお客さんからは、クラフトに鹿革を使いたい、大学として関わりたい、地元で協力隊を導入したいと考えているなど、さまざまな声が聞かれました。
また、隣のブースでは滋賀県米原市の協力隊さんによる革製品の展示が行われていました。この方は、協力隊の任期を終えてからも地域にとどまり、獣害対策やそれに関わる仕事をしていこうとされていて、協力隊としても皮関係でもお手本にさせていただきたい先輩です。
また、山梨県小菅村の協力隊さんも出展されていました。雪で本当に大変ななか、みなさん無事に来られていてよかったです。山梨といえば印伝ということで、印伝をモチーフにしたがま口などの作品を展示されていました。ほかにもカラフルなペイントを施したブレスレットや、染色していない鹿革と鮮やかな色合いの布地を組合わせた小物入れなど、思わず手に取ってみたくなるものばかりで、これが自分にもつくれたらいいなあと思ってしまいます。
ところで、印伝といえば山梨、と思っていましたが、奈良でも印伝がつくられていると知りました。おなじ「印伝」でも製法が違うとか。一度奈良印伝を見てみたいです。
鹿肉の試食コーナーもありました。(埼玉県秩父)
福島では、獣の肉は放射能の影響で利用できないため、革としてなら利用できるということで、獣皮活用を模索されていました。ここでは協力隊のOGの方が活躍されていました。
各地の取り組みを参考にさせていただき、ゆくゆくは道志村協力隊として獣皮活用の活動につなげていきたいです。(香西)
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野生動物愛護推進者 (土曜日, 11 8月 2018 13:04)
今日、日本全国の各地山村:里村ともに、集中豪雨傾斜地崩壊:土石流山津波生き埋め災害連年発生して、鹿イノシシ農林被害対策どころではないハズだ!!
駆除報奨:補助金お手当財政出動金で、いくら救命ゴムボートが贖えると思っているのか?
1頭分で1セット(ボート+かい)
可能だ。
家屋ごと流されれば、農林被害どころではない。
農林被害には、直截的に被害手当として財政出動すべきだろう。