「やしゃー飯」と「かっちきご飯」

右の写真何だと思います?

山の斜面の草を刈ってそれを束にしたものです。

実はこれと同じものを、「山梨の郷土食」(山梨日日新聞社刊)の「かっちきご飯」の項目で見ました。

それによれば、かつては化学肥料がなく、夏から秋にかけ野山で沢山の草を刈り束ね「にょう」にしておき、田の回りで、にょうを腐らせ春になったら「かっちき」として、水田にそれらを押し切って入れた。それになぞられ、干し椎茸や人参などの家庭にある食材を沢山取り合わせ「かっちきご飯」を作り、五穀豊穣を祈って神棚や仏壇にお供えしてから小正月に家族で食したといいます。
 

「かっちきご飯」は峡南地区の郷土食として紹介されていますが、道志村の「やしゃー飯」と実にそっくりなのです。

「やしゃー飯」は「道志手帖」3号で記事にしましたが、山梨県の食文化全体を見て記事を書けたらもっと深い味になったなと思いました。

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