地域の外から得る刺激〜茨城県視察〜

ようやく春の気配を感じてきたなかじまです!

 

昨年、全国の協力隊を対象にした研修会がありました!

[研修会の様子はこちらから]

そこで知り合った茨城県笠間市地域おこし協力隊の方とのご縁で、今回茨城県に視察に行くこととなりました。

 

視察の目的は主に3つ。

①笠間市の協力隊と地域の方との企画イベントの視察

②地域の方々が主催する商店街街コンイベントの視察

③茨城県常陸太田市の協力隊の活動視察       です!

 

1日目は笠間市での視察です。

まずは午前から籾殻燻炭でおこなう焼き芋/無農薬無肥料栽培イチゴ・小松菜の収穫イベントに行きました!

 

このイベントは笠間市協力隊の方が地域のこどもたちに向けて、親子間交流や食と生産者をつなげることを目的に企画したそうです。

私も道志村で地域に向けた企画をおこないと思っていたところで、参考にさせていただきました!

イベントの会場はKamosさんの炭素循環農法を取り入れた無農薬無肥料栽培がおこなわれている農場です。

「私たちは微生物のお世話係です」という話す、とてもユニークな方々です!

30棟ほどのハウスが立ち並び、イチゴと小松菜が栽培されていました!

笠間市の協力隊の方とKamosさんとの共催でこのイベントができていました。

 

 

イベントでもなんでも、自分のやりたいことを共感してくれる方と一緒につくっていく。

当たり前だけど、大事なプロセス・方法だと改めて感じました。

 

 

いよいよ焼き芋がはじまります!

 

籾殻燻炭は焚き付けた火に燻炭器という大きなメガホンのようなものを被せます。

そして、燻炭器を覆うように籾殻をかけていきます〜

ホイルに包んだサツマイモを籾殻のなかに投入します!
籾殻がじんわりと燃えていくなかで、とろ〜りとした焼き芋ができるそうです!

 

イベントの参加者はサツマイモを籾殻に入れたあと、焼き上がるまでイチゴと小松菜の収穫体験をします!

冬空の寒い野外と違って、ハウスのなかはあったかい!!

今回の体験は好きなイチゴを収穫して、それを量り売りで持ち帰れるというもの。
時間や金額が決まっているイチゴ狩りとは違って嬉しいシステム。

こどもたちはこれがおいしそう!でっかいやつがいい!と元気いっぱい!

イチゴを試食させていただくと、まるで味の濃い生搾りイチゴジュースを飲んだようです!

とくに種が黒っぽくなってきた完熟のイチゴは口のなかでジュワ〜と味が広がります。

 

「白い状態のイチゴがおいしいなら、赤くなったいちごは間違いなくうまい」

こんなことを聞きました。試しに白いイチゴを食べるとほんのり甘くておいしい。

熟していないイチゴは青臭いものだと思っていたため、驚きでした!

 

別のハウスには小松菜がびっしり!
生野菜サラダにしてもおいしい、野菜の甘さが感じられる小松菜でした!

これも好きなものを好きな量だけとっていきます!

 

 

その間に籾殻はというと・・・

だんだん燃えてきて・・・

真っ黒に燃えてしまいました!

ここで焼き芋を取り出します!

本来燻炭をつくるなら途中で消火するそうですが、焼き芋のために籾殻は灰にしました。

 

できた焼き芋はイモ自身の水分で蒸し焼きにされ、とろ〜っとした仕上がりでした!
とってもおいしかったです!

 

協力隊に地域の方が協力し、イベントを開催する。

イベントに地域の方が集まってくる。

そこで新たな人と人との交流が生まれる。

 

この流れを実感し、イベントを通して人がつながるおもしろさを感じました。

道志村では村の魅力を最大限使ったイベントで人の環を広げたい!!

 

 

 

笠間巡りもしました!

こちらは笠間市の協力隊の拠点となっている「笠間の家」。

建築家である伊藤豊雄さんの日本建築家協会新人賞を受賞した作品です。

外観、内装ともにとってもおしゃれ!!

陶芸家 里中英人さんのアトリエ兼住宅であったとのこと。

おしゃれなのも納得です!

こんな家に住んでみたい!!!

 

 

 

次は笠間工芸の丘へ行きました!

笠間は笠間焼をはじめ、陶芸品や工芸品の街です!

施設内にはたくさんの陶器が並べられています。

 

屋外には登り窯がありました!

ここで陶器を焼くイベントもあるそうです!

窯のなかは階段状で、奥行きがあります。

こんな窯がある街はそうそうないんじゃないでしょうか??

さすがは陶芸の街 笠間!というほどのボリュームでした!!

 

 

 

夕方からは「第2回笠間コン」(街コンイベント)におじゃまします。

街コンの舞台はこの商店街!

このイベントでは男女との二人一組で申込みます。

18時〜22時前まで商店街の3店舗を回り、席替えをしながら異性の二人組とお食事と会話を楽しみます!

男女の出逢いの機会を生むのと同時に、商店街に元気を与えるイベントです!

この企画の発起人は商店街に店を構える方でした。

地域の人が地域のことを想ってつくられた街コンで、街コン当日の運営も様々な地域の方々の力で成り立っているとのことでした。

 

 

だれかの強い想いは伝染して仲間を呼び、一人ではできないことも可能にしてしまう。

何事も自分次第、ひたむきに取り組むことが大切だと痛感しました。

これは街の規模や人口の多さに関係なく、どこでも言えることだと思いました。

 

イベントのシメはカップル同士、手をつないで帰ってくること!!!
この街コンで出逢ったカップルが続々とやってきました!

見ている自分も幸せで心があったかくなりました。

多くの人が笑顔になるようなイベントっていいですね(*´ー`*)

 

 

 

さて今度は茨城訪問2日目です!

この日は笠間市から常陸太田市へ移動します。

目的地は常陸太田市の里美地区。

里見地区で活躍される協力隊の活動を見に行きます!

(常陸太田市では地区単位で協力隊が赴任しています)

 

道中、道の駅さとみに立ち寄りました!

地域の方がつくった地場野菜をはじめ、卵やこんにゃく、味噌などなどが並べられていました。

産品が道志村の道の駅とも共通しており、親近感が湧きます!

こうして見ると常陸太田市の広さを感じます。

常陸太田市から福島県はすぐそこでした!

訪問する里美地区は合併前は里美村だったそうです。

 

 

到着しました!
この門構え!!!お屋敷です。

入り口にある「里美の日」とは里美地区で第2日曜日におこなわれている活動です。

里美の日加盟店が地区内の数カ所にあり、各所でお土産があったりサービスが受けられます!

常陸太田市の協力隊が里美の日の事務局を運営しています。

 

ここ古民家の宿 荒蒔邸では「One-day café 里美の休日」がおこなわれています!

看板を見つけました!
「里美の休日プレート」がとっても気になります!

どんな料理が出てくるんだろう・・・(^^)

 

開店して一番乗りでお店に入りました!

早速、里美の休日プレートを注文!

もう・・・美しいです!!(´∀`)

手前のスープはトンスープだそうでやわか〜い豚肉が入ったやさしい味のスープです。

ダイコンのお漬け物でお口直ししつつ、ほうれん草のペーストをパンに塗って食べるのも格別!

また甘いものが好きな私はデザートはたまりませんでした!

チーズを使ったデザートだそうで、上に乗ったニンジンのソースと相性抜群です。

10個は食べられると思いました!それくらい飽きのこない自分好みのデザートでした(*´∇`*)

 

一番乗りなのでまだお客さんはいませんでした!

古民家の囲炉裏で食べるなんて雰囲気もおいしいです!

 

お昼が近づくにつれて、お店もにぎやかに!

私にとっては会う方全員が初対面ですが、笠間市の協力隊の方にご紹介いただいてたくさんお話しできました!

 

One-day caféを訪れる方はみなさん笑顔でした。

協力隊の方々をはじめ、運営している地域の方々も笑顔。

そんな人が集まり笑顔が溢れる空間、雰囲気を道志でもつくっていきたい、そう思いました。

 

ここで常陸太田市地域おこし協力隊のみなさんとお話しました!!

里美地区の協力隊の方々はこの3月で3年目の任期を終えられるそうです。

先輩協力隊であるみなさんから里美地区のこれまでの活動経緯や今後の展望、アドバイスと自分自身へのやる気と元気をいただきました!

 

私が常陸太田市を知ったのは昨年1月に東京でおこなわれた、協力隊全国説明会でした。

そこで参加者に向けて、活動内容をとても楽しそうにお話していた方々と1年後にお会いすることができて、しみじみとこのご縁を嬉しく思いました。

 

 

お話のなかで気になっていた協力隊活動の原動力についてお聞きしました。

すると返ってきた答えは「里美が好きだから」。

シンプルでとてもまっすぐな答えでした。

 

そこが好きだからがんばれるし、続けていける。

任期の枠があっても好きなものは変わらない。だからそこにいたいと思う。
すっと懐に落ちるような納得がありました。

 


協力隊派遣の大きな目的に任期後の「定住」があります。

しかし、「定住」の前提には「好き」な気持ちが必要なんだと思います。

 

私は協力隊に応募する上で、最初はほとんど情報のみで地域のことを知っただけでした。

赴任して活動のなかで地域の方々と出逢って人付き合いがはじまって、約1年間村で生活していくなかで地域を好きになる気持ちが湧いてきました。

その延長線上にこの地域に住みたい!という決心・気持ちが湧いてくるのだと思いました。

里見地区の協力隊の方々からは「里美が好き」という気持ちを強く感じました。

 

今更ながらこんな当たり前のことを思っています(笑)

それでも私自身の貴重な学びでした!

 

もっともっと今私が住む道志村を好きになって、「好きだから〜できる」とより胸を張って言えるよう努めていきます!

来月から2年目を迎えるなかじまのぼやきでした(笑)

 

 

道志村へのお土産に「里美珈琲」を買っていきました!

このコーヒー、常陸太田市の協力隊が携わっています!

 

コーヒーは「里美の水プロジェクト」の一環だそうで、

里美の水のPR活動=伝える

イベント・ワークショップ=学ぶ

環境保全活動=育む      

という活動がおこなわれています!    

道志村に帰っておいしくいただきました(^o^)

 

 

最後は里見地区の協力隊のみなさんと2日間ご案内いただいた笠間市の協力隊の方と記念撮影(^^)/

刺激的でほっこりするひとときでした!

 

笠間市・常陸太田市協力隊の皆様、このたびは本当にありがとうございました。

そして、このご縁を大切に今後ともよろしくお願いします!

 

 

 

この2日間を通して、外からの刺激は大切だ!と改めて感じました。

普段は活動地域に入り込んで、地域という範囲内で活動しています。

しかし、ときには地域外に飛び出すことで、様々な人・もの・場所などなどから刺激をもらうことができます。

その刺激が次の自分の、活動の糧となり、新たな視点として活きてくると思っています!

 

よーし!!!まずは目の前のことに一生懸命取り組もう!!

考えてるだけじゃもったいない、走りながら考えていこう!!

 

以上、自分への言い聞かせと茨城訪問の記録でした〜(^^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

文:なかじま[関東平野は田んぼも畑もダイナミック!!!道志村とは大違い(笑)