念願の醤油仕込み!~2日目 朝茶はその日の難逃れ~

穴蔵への麹の投入から1晩明け、2日目の朝を迎えました!
麹の様子は・・・いかに!?!?

 

うっすらと大豆が白く粉の吹いたようになっています!!!
麹菌が増殖をはじめた証拠です!
一安心です(*´ー`*)

 

しかし、まだ大豆のすべてが白っぽくなっていません。

これっからはじまりです!

 

夜中に燃えてしまった分の炭を補充して、室の温度を保ちます。

実は地域の方が朝方に心配して炭を足してくれていました!!

そうでなければ火が絶えてしまうところでした・・・
地域の方には足を向けて寝られません!

 

朝の麹の様子見が終わったところ、お借りしている穴蔵の持ち主さんが声をかけてくれました!

麹のことについて話した後、「お茶でも飲んでいく?」とのお誘い!

お言葉に甘えちゃいました(*´∇`*)


そして、「昔の人は『朝茶はその日の難逃れ』って言って、お茶の誘いは断らないもんだよ(笑)」とお家に案内いただきました!

穴蔵で仕込んだ米麹味噌をゆでた菜っぱと一緒にいただきました!

「朝茶はその日の難逃れ」???

なんのことか最初はさっぱりわかりませんでした。。

 

聞いてみると、「これから日中、仕事やなんかでケガや事故がないように、『あのときお茶を飲んでいれば・・・』と後悔しないように朝はお茶を飲むんだよ」となんと嬉しい心遣いがこもった言葉でしょうか!!!
あとで調べてみると、民話から来ているお話なのでした!いや〜知らなかった(^^;

 

お昼にまた穴蔵に麹の様子を見に行きました!
朝よりも白っぽさが増しています!
温度に注意しつつ、夕方に麹の手入れ(混ぜ合わせ)をします。

 

そして夕方、麹の様子は・・・

大豆のほとんどが麹を纏うまでになりました!

触ってみるとすごく発熱しています。

大豆同士が固まってきたので、放熱のために麹を混ぜ合わせる手入れの作業をおこないます!

 

麹蓋のなかの麹全体を混ぜ合わせたら、最初は下段に積んだ麹蓋を上段に乗せます。
温かい空気は高いところに溜まるための配慮です。

 

「今度は麹蓋を“サギ”に置くだよ」

 

“サギ”に置く???
またしてもわからない言葉が出てきました(^^;

やり方を聞くと、サギとは互い違いに置くことを指していました。

「なんでサギというかはわからんけども、昔っからサギって言ってたなぁ」

地域の独特の言葉でしょうか?
やはり奥深き醤油づくり!!!

 

帰り際にはまた木炭・豆炭を補充しておきます。

そして夜にも炭の補充をおこないます!

 

2日目の夕方時点でこの状態です。

このあとは白から黄色へと麹の色が変わっていくそうです!

ちゃんとうまくいくかなぁ〜

 

 

 

時間は経って、夜の9時ごろ。

炭の補充と麹の様子を観察に行きました!

 

麹はというと・・・

 

おぉ!!!
黄色みを帯びてきました!!!

上手く言えないのですが、神秘的でした!

まだ黄色っぽくなってきたのは一部の大豆でした。

明日にはもっと黄色くなっているはず!

朝が楽しみです!

 

また帰り際には炭を補充!

火を絶やさないように、温度を下げないようにと手間はかかります。

それでもやりがいもあります!!

 

 

 

以上が醤油仕込みの2日目の様子です!

明日も穴蔵の温度管理や麹の手入れをおこないます。

また明日!

 

 

 

 

家に帰ってくると、車のライトに照らされて「おかえり」と言わんばかりに玄関で待っていてくれる生き物の影が!

正体はこいつ!

道志村では『ごったら』『ごとーべえ」と呼ばれるヒキガエルです!
まだ冬眠明けなのか動きも鈍く、眠たそうな目をしています。

春ですね〜(^^)

 

 

 

 

 

文:なかじま[最近のマイブームはこたつでつくるヨーグルト!花粉症への効果あり!?]