新たな発見

11月の3連休に出猟してきました!

写真は西棚と呼ばれる山の中です。

 

タツマと呼ばれる射手の配置場所まで歩いて行きます。

同じように見える山の景色のなかにも住所のように地名があって、鉄砲ぶち(猟師)はそれをよく知っています。

道志の山のスペシャリストです。


窯場と呼ばれているタツマに到着しました。

名前の通り、そこには立派な炭焼き窯がありました。

以前、道志村地域おこし協力隊で発行している季刊誌『道志手帖』第7号にて道志の炭焼きを取材しました。

そのときは知らなかったこの炭焼き窯。

形はしっかりしているものの、苔むした様子が役目を終えたことを物語っているようでした。


窯の上部には空気穴が埋まらずに残っていました。

ここから出てくる煙の色を見極めるのが炭焼きの要だそうです。

すぐそばにはもうひとつ別の炭焼き窯がありました。

この沢では盛んに炭焼きがおこなわれていたのでしょうか。

窯のこの小さな口から丸太を入れ、なかで火がしっかり回るように並べる技術があったと聞きます。

先人の技術には驚くばかりです。



西棚沢は広葉樹がたくさんありました。

これらの木はかつて里山林として炭焼きに利用されていたと思われますが、今は自然が再生し、森に還っているようでした。


今回は新しい発見に出逢えました。

今後の出猟の楽しみにもなりました。


山で暮らしを立てていた道志村の歴史の一片を見ることができました。


ちなみに肝心の猟の結果は…逃げられました。。。

シカの姿を一瞬見ただけで、獲ることはできませんでした。

また次回にチャレンジです!







文:なかじま[1か月後はクリスマス。ケンタッキーのCMで季節を感じる今日このごろ]